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なかなか実感しない円安・円高

2009年に行った世界大不況の影響で、テレビでの経済を取り扱う時間を増えた事や、自然と経済情報を以前よりも収集する様になった人も多いと思います。その中でしばしば出てくる単語として、「円高」「円安」がありますが、実際には通常の生活内の中では、ほとんど実感する事がない人が大勢居ると思います。
「円高」「円安」を最も実感できる場面としてあるのが、海外旅行時になります。ハワイや一部の国や地域では日本円が使える地域では、小額しか換金しない。という人もいるかもしれませんが、仮に1ドル120円の時に10万円をドルに買えると、830ドル程度となりますが、1ドル80円で10万円を換金すれば、1250ドルになります。通常の生活圏内では実感する機会は少ないかもしれませんが、同じ日本円の金額で旅行を計画した場合には、1ドル80円と120円の間では大きな差がある事が理解してもらえると思います。

デパートでは円高セール

上記の例では「円高」「円安」を実感できる場面として海外旅行を上げました。実感とは少し違うかもしれませんが、時折訪れる「円高」で起きる事として上げる事が出来るのが、デパート等で行われる「円高還元セール」になります。今回の「円高」に対しても、やはり有名デパートや有名大型スーパーで「円高還元セール」が行われました。
では、なぜ「円高」になると、セールが行われるのかと言えば、ビジネスシーンにおいては、取引シーンのやり取りでは、為替を介入してのやり取りが行われます。海外で1個20ドルで買い付けるには、1ドル100円の場合には、2000円が必要となりますが、これが1ドル80円の場合には1600円で済みます。これは通常の場合では、仕入れるす際に安くなる事で、デパートやスーパー等の日本での売り手側に取っては、利益が増える事になります。
この為、増えた利益分を若干引く事で、以前の価格よりも安い金額で、同一の商品をお客さんに提供する事が出来る仕組みが生まれた事を意味しています。これによりデパートやスーパーでは、輸入している品物に対して、増加した商品の利益分を削り、価格を今までよりも安く提供する「円高還元セール」が行われる事になります。
「円高還元セール」の対象となりやすい商品としては、海外物のブランド品や家具や輸入物の食材などがあります。

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