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円高ドル安とドル安円高の違いについて

報道や雑誌等で為替の説明をされる場合には、ほぼ必ず円とドルで説明されています。(こちらのサイトでも円とドルで説明しています。)その影響もあって、
1ドル90円と聞けば、多くの人が「円高」と考えますが、実はこちらだけの場合では正解は正解ですが、FX取引を想定した場合には満点の正解とはなりません。円とドルというのは為替市場の中でも高い影響力を持った二つの通貨になりますが、当然の事ながら為替市場には他の通貨もあります。少し分かり難い説明になってしまいますが「円高相場」なのか、「ドル安相場」なのかの違いになります。アメリカ経済の先行きに不安が生じて、ドルが売られた事で起こった円高なのか、日本の株式等で好材料があって、海外を始めとした資金が日本に流入した事で起こっている円高なのかという違いになります。
「円高」と思っていたけど、ユーロに対しては「円安」という状況の場合も多々起こっており、ドルに対して「円高」であっても他の通貨と比較した場合には「円安」となっているかどうかをチェックするのも忘れない様にしましょう。
この様に「円高」という言葉一つであっても、様々な要因やその他通貨が随時連動して起こっているのがFXの世界になる為、FXで円での取引を考えている場合には、次の瞬間を考える為にも、円の動きの本質を捕まえられる様に常に注意をしながら取引を行う様にしましょう。
これから海外旅行という場面で、成田空港で両替を行う際に、テレビのニュースで「円高」と聞いていたのにユーロに換金したら、むしろ前に調べた時よりも少ない金額になってしまっていた。。という経験をしてしまうと、旅行開始時点から残念な気持ちになってしまう事もありますので、注意して下さい。

実は物凄く老後に関係している為替

私達が一定年齢になるともらえる年金が運用されている事を知っている人も多いと思います。「年金積立金管理運用独立行政法人」という組織によって、日本人の誰もが関わっている厚生年金と国民年金の保険料を預けられ、管理・運用が行われています。
その「年金積立金管理運用独立行政法人」で運用されている金額は平成20年6月時点では、約123兆円という桁外れの運用金額になっています。この運用資金の内訳は、約7割が国債を始めとした日本国内の債権となります。他には約12%が国内株式で運用されており、残った約18%は外国株式と外国債券によって運用されています。
その為、FXに興味がない人から見れば、円高・円安と言われても全く生活に影響していないと思われるかもしれませんが、私達の老後の生活の約17%が懸かっていると考えても良いかも知れません。

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