FXを取り巻くリスクとして一番大きいのが為替変動リスクになります。FXは為替変動によって利益を狙う金融商品となりますが、当然利益のチャンスと損失が出てしまうリスクと言うのは常に一緒に同居しています。そして、この為替変動リスクというのはFXを行う上では避けられないリスクとなる為、どのFX業者であれ発生するリスクが存在しています。
記憶に新しい中では、リーマンショック以降の急激な為替変動やその後民主党政権誕生後の藤井金融相の円高容認とも取れる発言等でも急激な円高の動きが見れました。
前述した様にFXそのものが、為替変動を生かして利益を狙う金融商品である為に、為替変動が起こらない事にはFXを始める意味もなくなってしまいます。そこで、この為替変動リスクと上手く付き合っていくポイントを説明したいと思います。
為替変動リスクを抑える上で気をつけておきたい点は2点になります。
1つ目は、購入時期の分散になります。この方法は株式投資や他の金融商品の場合でも有効と言われている手法で、購入時期を分散する事で、購入している単価をなるべく均等にする事で、急激な為替変動を回避するという方法になります。
1ドル100円の時に2万ドル購入した場合に、1ドル90円まで円高方向に進行してしまうと1ドル当たり10円の損失になってしまい、取り戻すには1ドル100円まで円安方向に動いてもらわないと行けません。
しかし、1ドル100円の時に購入数額を1万ドルに抑えておき、1ドル90円の時に1万ドル追加購入するという方法を取る事で、平均単価は1ドル当たりが95円となり、1ドル100円に戻った際には、1ドル当たり5円の利益となります。
2つ目の対処方法として上げる事が出来るのが、レバレッジを抑える。とい点になります。
FXの魅力としてレバレッジを上げる事が出来ます。それは証拠金取引という観点から少ない資金でレバレッジを駆使する事で大きな利益を狙う事が出来るチャンスがFXにはあるからです。
しかし、チャンスはピンチの裏返しでもあり、大きなレバレッジを仕掛けた後に、自分にとって好ましくない方向に為替が変動した際には大きな損失となってしまいます。そうなら為にはレバレッジを少し抑える事が大事になります。
レバレッジ抑えておけば、万が一自分にとって好ましくない方向に進んでしまっても、強制決済へと追い込まれるまでの証拠金率で最高レバレッジを仕掛けた場合に比べて余裕が持てる為、精神的にも追い詰められずにあわてずに対処する事が出来ます。
余裕をもって取引を行うという事はFXに限らず、全ての金融商品の取引を行う上で最も重要な点となりますので、この点をもう一度しっかりと確認して取引を行う様にしましょう。